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→ 3月の「もの忘れカフェ」中止のお知らせ

東京都内において新型コロナウイルスの感染者が複数確認されています。
今後、感染が拡大する可能性があることから、3月の「もの忘れカフェ」の開催を中止します。


ご理解のほど何卒宜しくお願い致します。

→ 品川福祉カレッジ・医療知識専門講座のご報告

毎年品川区主催で、区の医療・介護職を対象に行われている
「品川福祉カレッジ 医療知識専門講座」が今年も開催されました。(令和2年2月17日開催)

「高齢期に多い疾病の理解・脳血管疾患」と題し、
医療法人社団 鳳優会・荏原ホームケアクリニック、脳神経内科センター長・大中ドクターが講師を勤めました。

高齢者の増加と共に年々増え続ける脳卒中患者。
要介護5の患者がおおく“脳卒中は健康寿命の最大の敵”といわれています。

脳血管疾患について、また原因となる疾患の基本などをまとめてご説明いただきました。
地域関係者様に意義ある講演であったかと思います。

個人的には時折入る本題とは関係のない余談も興味深いものでした。

ありがとうございました。

→ 聖路加国際大学 訪問看護認定看護師課程の学生さん2名、1ケ月の実習を終了

聖路加国際大学 訪問看護認定看護師課程の学生さん2名が、1ケ月の実習を終了しました。
指導実習の一環として、荏原ホームケアクリニックの診療スタッフに感染についての講義をしていただきました。
これから、ノロウイルスやインフルエンザが流行してきます。
手洗いチェッカーを使用し、普段の手洗いチェックを行いましたが、きれいに手洗いが来ていないことが判明。
改めて手洗いの大切さを知った、講義となりました。
鈴木さん 増尾さん ありがとうございました。

講義風景

 

→ 年末年始休診のお知らせ

2019年12月28日(土)~2020年1月5日(日)まで休診とさせていただきます。
尚、緊急連絡は受付けております。
2020年1月6日(月)から通常診療いたします。
何卒ご了承のほどお願い申し上げます。

→ 第34夜 がん性腹水の緩和について

川口です。

12月です。クリスマスが近づいてきました。

皆さん忙しい時期ですね!

今回はがん性腹水の緩和についてです。 お腹の中には通常少量の腹水があります。約20~50ml程度の量です。腹膜で産生、吸収され一定量に調整されています。
がん以外で腹水が増える原因として肝硬変、腎不全、心不全などがあげられます。 がんによって腹膜播種を起こした場合、肝転移や合併する肝硬変による門脈圧亢進、がんによるリンパ管閉塞などでがん性腹水が貯留します。

Q:腹水が貯まるとどうなるの?

少量であれば通常、症状は起きませんが多量になると様々な症状が出現する事があります。

腹部の張り・膨満感→不快感、張り裂けそうな痛みを訴える事があります。
呼吸困難・息切れ
消化不良・便秘
吐き気
疲労感

Q:ではどのようにして在宅で症状を和らげるの?

利尿剤(フロセミド、スピロノラクトンなど)、ステロイド(デキサメタゾン、ベタメタゾンなど)を私は用います。痛みがある場合はオピオイドを用います。

Q:それでもお腹が張ってつらい時はどうするの?

腹水を抜きます。在宅でも可能な処置です。 腹部エコーを用いて穿刺部位を決めます。穿刺部位を消毒して局所麻酔を行います。麻酔薬を皮下に注入し針先をすすめ腹膜まで麻酔を浸潤させます。そのまま腹腔内に針をすすめ腹水を抜きます。 私はその際、点滴に使用する針を用いてチューブをつなげて1~2時間程度かけて持続的に抜くようにしています。 多量に抜くと血圧低下などの危険性が増えるので私は1.5~2.5Lを抜くようにしています。 腹水が十分体外に抜けたら再度往診し針を抜いてバイタルサインのチェックや再度診察を行います。 患者さんの状態を診ながら週1~2回の頻度で腹水穿刺を行うようにしています。
腹水穿刺のデメリットは腹水中のアルブミンをはじめとするタンパク質などが喪失されるので栄養状態がさらに低下しさらに腹水が貯留しやすくなります。
在宅での腹水緩和はこのようにしています。
~補足~
腹水に対してCARTという治療法があります。
腹水ろ過濃縮再静注療法(Cell-Free And Concentrated Ascites Reinfusion Therapy)の事です。
CARTは抜いた腹水を再利用して体内に戻します。腹水を抜いてがん細胞や最近などを取り除き、アルブミンなどの有用なタンパク成分を特殊な装置で回収して点滴で体内に戻します。

今回はここまでです。
実際に在宅で腹水穿刺している写真をのせます。

→ 骨強度測定コーナーが新設されました

もの忘れカフェに骨強度測定コーナーが新設されました!

骨強度を事前に測定・チェックすることで骨粗鬆症の早期発見ができます。ドクターにも気軽にご相談できますので、ぜひお立ち寄りのうえご利用ください。

毎月第4月曜日に開催しています。
(※祝祭日の関係で開催週が変わることがございます。事前にご確認ください)

→ 肺炎予防について~肺炎球菌ワクチンを接種されていますか~

今回は、肺炎球菌ワクチンについてご説明したいと思います。

肺炎球菌は健康な人の上気道にいる菌で、90種類以上に分類されます。
成人の保菌率は5-10%程度ですが、小児では20-40%と高率に保菌しています。

小児と高齢者が濃密に接触すると、高齢者に感染することがあります。

特に、65歳以上の高齢者や呼吸器疾患や心不全など基礎疾患を有する方は、
肺炎球菌ワクチンを接種して予防する必要があります。

現在、成人に使用できる肺炎球菌ワクチンは、下記の通り、2種類あります。

  1. ニューモバックス
  2. プレベナー13

ニューモバックスは、23種類と広範囲の莢膜型をカバーしている反面、免疫機序はB細胞依存性であるため、徐々に抗体価が低下し免疫効果が低いとされています。

一方、プレベナーは、たんぱく結合型ワクチンであるため、免疫機序はT細胞をも介し、高い免疫効果と免疫記憶が期待できます。その反面、カバーする莢膜型は13種類とニューモバックスより少ないです。

プレベナー・イメージ

両者のイメージは、「カバー率が高いニューモバックス」、「免疫効果が高いプレベナー」と、言えると思います。

ニューモバックスについては、65歳以上の高齢者に対する定期接種となりました。補助を受けることができる年齢の方には、4月に品川区から予防接種予診票が送られていますのでご確認ください。(初回のみ補助を受けることができます)

プレベナー13については、65歳以上のすべての方において、自費での接種となります。

一方、お子さんにおいては、2013年からプレベナーが定期接種となっております。
現在は、生後2か月からプレベナーの接種を開始し、生後15か月までに合計4回接種します。
これによって、小児の重篤な肺炎球菌による肺炎や髄膜炎は激減しています。

免疫力の低いお子さんとご高齢な方が積極的に肺炎予防に努めることはとても大切なことです。

これから、インフルエンザも気になる季節となりました。
インフルエンザにかかると、細菌性肺炎を併発することがあります。

年末年始にかけて、お孫さんや曾孫さんがいらっしゃるご家庭も多いかと思います。
ぜひ、インフルエンザワクチンと一緒に肺炎球菌ワクチンの接種もご検討ください。

肺炎球菌ワクチンは当院の在宅診療でも行うことができます。
費用やそのほかの詳細については担当の先生にぜひご相談ください。

日本呼吸器学会のガイドラインにおいても、
「高齢者の肺炎予防に対して、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用接種」は、強く推奨されています。

→ 健康情報誌「健康と良い友だち」2019年11月号表紙に藤元ドクターのインタビュー記事が掲載されました

ひとりでも多くの方に、正しくて、わかりやすい健康情報をお伝えするために、毎月発刊している健康情報誌「健康と良い友だち」。
神経難病の専門医が多数在籍する鳳優会から藤元ドクターが取材を受けました。2019年11月号の表紙にインタビュー記事が掲載されていますので、お知らせさせていただきます。

本記事や健康情報誌にご興味のある方は発刊元ホームページもチェックください。
健康と良い友だち