当院でできる検査や処置について

こんにちは、あすかホームケアクリニックです!
本日は当院で行うことができる検査や処置についてのお話です。
訪問診療医は、患者さんのご自宅にお伺いして診療を行います。訪問するドクターはそれぞれ得意とする専門分野はありますが、基本的には総合医としてあらゆる状況に対処できるようにトレーニングを積んでいます。

血液検査

在宅でも病院と同様に検査が可能です。定期的に血液検査を行うことで、肝機能・腎機能・内臓脂肪や電解質などを評価し、全身状態を把握することができます。症状に合わせ必要に応じ項目を選定したり、アレルギー検査も可能です。また、当院では動脈血からの採血による血液ガス検査も可能です。これにより呼吸状態の評価を行うことができます。

心電図(ECG)

心電図も同様に検査が可能です。心電図の検査を行うことで、心機能の評価をしたり、「胸が苦しい」などの症状が見られる場合には即座に検査が可能です。

画像検査

画像検査についてはレントゲン検査やCT検査、MRIなどの画像検査については在宅で行うことができません(レントゲンについてはクリニックによっては対応可能な場合もあります)
しかし、超音波検査(エコー)は可能です。超音波検査で確認できるのは、心臓、頸動脈、肝臓などの腹部、下肢の静脈、膝関節など多岐にわたり、在宅医療の現場では大きな力を発揮します。

点滴・輸血

当院では必要に応じ、ご自宅で点滴を実施することが可能です。
夏場など脱水が見られる方や経口での摂取が困難な際に対し、補液目的で点滴を行ったり、感染症に対し抗菌薬を投与するため点滴を行います。訪問看護師さんと連携を取り合い、連日行うこともあります。
長期間経口摂取が困難な方に対して、高カロリーの栄養輸液を行っている中心静脈栄養の対応もでき、輸血が必要な患者様には輸血も可能です。

処置

在宅でも褥瘡(床ずれ)の処置や必要に応じ、関節穿刺、腹水穿刺や胸水穿刺といった処置も可能です。
褥瘡は軟膏などでの処置をはじめ、壊死組織を取り除き機材などを用いた治療を行うこともあります。連日の処置が必要になることが多いため、その際には訪問看護師さんと連携を図り、処置を行っていきます。
関節穿刺、腹水穿刺や胸水穿刺についてです。
膝の関節液がたまると痛みを伴う状態となります。関節を穿刺して関節液を抜くことで症状を緩和でき、注射薬を注入することで長期間痛みを抑えることができます。
またガン末期の患者様には腹水や胸水が発生することがあり、膨満感や吐き気、食欲低下、体動困難、呼吸苦、疼痛などが伴います。それらを緩和するため腹水穿刺や胸水穿刺を行うことがあります。

訪問診療では使える物品やできる検査が限られているため、患者さんとの対話や丁寧な診察による身体所見から病態を類推する必要があり、必要と判断すれば病院受診の調整も速やかに行わなければなりません。
まさに総合格闘技といった感じですが、これは医療の原点でもあると思います。
常日頃から丁寧な対話や診察を意識して研鑽を積み続けることが我々の責務でもあります。
ひとりでも多くの患者さんがご自宅で安心して過ごせるように、これからも精進して参りたいと思います!

あすかホームケアクリニック
院長 黒木卓馬

総合診療の訪問診療・黒木ドクターと川口ドクター

●訪問診療対応エリア●
北区・板橋区・豊島区全域
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