2022年5月26日に「第4回 Houyukai Link Lecture」を開催しました。
今回は鳳優会理事長 藤元流八郎先生にお願いしました!
今回のテーマは。。
「在宅医療スタッフのためのALSの理解」
今回は満を持して鳳優会理事長である脳神経内科センター藤元流八郎先生の出陣です!
医師として一人の人間としてALSという病気・患者さんと真正面から向き合ってきた先生のレクチャー、とても勉強になりました。
今回の要点
- ALSは、末梢の筋萎縮、舌の萎縮、筋繊維束性収縮などの特徴的な臨床症状、経過から、医師以外のスタッフでも診断の推定ができる。
- ALSの患者は、人工呼吸器をつけるか否かという選択で、大きく苦痛や苦悩の質が変わるため、患者、家族は、来るべき疾患の経過を十分理解して意思決定をしなければならない。
在宅スタッフも同様に疾患理解を深め、身体的サポートに加え、心理的な配慮を行うことが肝要。 - 浅い知識による安易なアドバイスは、問題を起こすことがあるため、必ず医師を含めたチームで情報共有を行いながら行う。
- 多数のALSを診療してきた中で参考となるエピソード、在宅スタッフによるサポートの裏技の紹介。
- 現在使用できるエダラボン、リルゾールの他、ボスチニブ、メコバラミンの治験が進んでいる。
- パーキンソン病で使用されるロピニロールも効果がある可能性がある。
荏原ホームケアクリニックでは各センター間や医師・アシスタント間の垣根を越えて、ともに成長し、良質な医療者を輩出するための取り組みをしています。その一つの取り組みとしてのHouyukai Link Lectureも2ヶ月に1回定期的に開催していく予定です。
今後もスタッフ一同高いモチベーションを持ち頑張っていきます!