輸血療法とは
- 血液成分の欠乏などによる、不足した成分を補充して症状改善をはかる治療です。
適応
- 貧血の場合。
- がんのターミナル期などに症状緩和のために行なわれます。
- 当院では、赤血球製剤の輸血を行なっています。
- 当院診療開始後、血液検査・症状など医師の診察のもと、実施する場合もありますし、紹介医療機関からの指示のもと、実施することも可能です。
長所と短所
長所
- 貧血に伴う症状(動悸・息切れ・めまい等)の改善がはかれる。
短所
- 副作用(発熱・胸痛・呼吸困難・蕁麻疹など)出現する可能性がある。
- 副作用出現時、在宅であるため緊急処置が行なえない。
- 輸血当日午前に採血を行い、午後に輸血を行なうため、1日2回針を刺す必要があり、苦痛を伴う。
往診で行なうこと
- 輸血数日前に血液型を調べるための採血を行います。
- 輸血当日午前中に、輸血前採血を行います。採血結果と、輸血本体の適合を調べます。
- 適合が確認できたら、輸血を開始していきます。1回の輸血量に合わせて、ゆっくり血液を投与していきます。輸血中は、トイレ歩行等簡単な身の回りの動作はできますが、極力終了まで、安静にて過ごしていただきます。
- 終了したら、当院もしくは地域の訪問看護師さんと連携し、抜針に伺います。