尿道カテーテル|病気について

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病気について

排尿の問題は排尿障害と言われます。具体的な症状としては、トイレに行っても尿が出にくいまたは出ない、トイレの回数が多い、尿が漏れるといったものが主なものです。排尿障害の原因は様々で、患者さんの生活環境やADL(日常生活動作)によっても異なります。

尿道カテーテルが留置と、その問題点

尿道カテーテル イメージ

尿道カテーテル法とは膀胱に溜まった尿を、カテーテルを通じて体外に出す方法です。当初はなんでこんなものがと悲観される方がほとんどです。しかし、腎臓に影響が出てしまうようですと留置せざるをえません。また尿道からカテーテルが入った場合は、泌尿器科の外来で抜けないか試されたことがあると思います。しかし、多くの場合、外来のわずかな時間で出るかどうかを確認しなければならないので、なかなか抜けないという方がたくさんいらっしゃいます。
このように尿道カテーテルは何らかの原因で尿が出ない場合に用いられますが、特に在宅医療の現場では動けないからという理由や、おむつの交換が大変だからといった理由でも留置されている場合もあります。
カテーテルはラテックスもしくはシリコンで出来ています。長期間留置されていると詰まってしまったりするため定期的(通常2週から4週)に交換が必要となります。
カテーテルを長い間使用していると次のような問題が出てきます。

尿路感染症
カテーテルが入った時点で、翌日には尿中の細菌が増えてしまいます。しかし、これだけでは感染としての症状は起きません。尿量が少なくなったり、カテーテルで膀胱や前立腺などが傷付いたりすることがきっかけで、発熱や血尿などの症状が起きてしまいます。また長期間カテーテルを使用していると尿がアルカリ尿となり細菌感染しやすい環境になってしまいます。
尿路感染症は敗血症(全身の血液に菌が散らばってしまうこと)に進むリスクが高いと言われており、適切な管理、治療が必要です。
またカテーテルが詰まってしまうトラブルが増える傾向にあります。
血尿
膀胱や前立腺がカテーテルで傷つくと、そこから出血する場合があります。通常は尿が流れていれば自然と良くなってきますが、出血があまりに多い場合や血が固まってしまった場合は入院などが必要になることもあります。
耐性菌の問題
カテーテルが留置されている方は、どうしても尿路感染の頻度が増えてしまいます。このため抗菌剤による治療が行われます。頻回に投与されていると、その薬剤が効果のない菌(耐性菌)が増えてしまいます。最近はESBL産生大腸菌が増えており、治療に苦慮することが多くなっています。
尿道の外傷
特に男性ですが、挿入するときに尿道を傷つけてしまうことがあります。傷付いた尿道は治る過程で狭くなることがあり、交換などが難しくなることもあります。また亀頭の部分から尿道が裂けてしまう(尿道下裂)こともあります。
膀胱結石
長期間カテーテルが留置されていると、膀胱内で石ができてしまうことがあります。石ができると感染や血尿、カテーテルが詰まるといったトラブルが増えてしまいます。大きな結石になると手術でしか取り除けない場合もあります。
転倒
カテーテルは尿を溜めるためのバックが付属されています。動ける方などはカテーテルに引っかかり転倒してしまうこともよくあります。運が悪いと骨折してしまうこともあります。

カテーテルの留置方法は、最初は通常尿道から挿入されます。尿道からの挿入は違和感が強く、敏感な方は痛みがでたり、特に入れ替えの時などに苦痛を伴うことがあります。また、尿道から留置されていると、特に男性では尿道が裂けてしまう(尿道下裂)ことや、会陰部に膿が溜まってしまったり壊死して尿道に穴があいてしまったりすることがあります。
このような理由からカテーテルが必要な方の場合、間欠的自己導尿、膀胱ろう、尿道カテーテルの順で推奨されています。しかし、間欠的自己導尿は自分もしくは介護をされる方が1日4〜6回程度導尿する必要があります。また、膀胱ろうは簡単ではありますが処置が必要なため、そのまま尿道からのカテーテルが続けられていることが多い現状があります。
残念ながらカテーテル管理が必要な患者さんに対しては、当院では膀胱ろうの造設を積極的に行っています。

尿道カテーテルのない生活を

カテーテルが入っていると、どうしてもベッド上で過ごされる時間が増える傾向にあります。管に繋がれていることや見た目の問題から閉じこもりがちになってしまいます。
カテーテルがなくなることで、今まで動けなかった方が歩けるようになったり、積極的に外に出たりということも期待できます。
当院では尿道ステントという方法を用い、カテーテルがない生活を送れるような取り組みを積極的に行っています。
尿道ステント治療イメージ
尿道ステント治療について

カテーテルの入っている女性の方へ

特に女性では、男性に比べ弱い膀胱の圧力で尿が出るため、カテーテルが必要になることはあまり起きないと考えられています。
糖尿病などでもよほど重症にならない限りは尿が出なくなることはないと思われます。残念ながら泌尿器科では女性器の診察が十分できていない場合も多く、また一度の外来でうまく排尿できないとなかなか抜去するのは難しいという現状があります。
排尿の可能性がある方にはペッサリーで膀胱の位置を修正したり、女性ホルモンの軟膏などで膣の状態を良くすることで排尿できることもあります。

受診に当たって

当院は在宅医療を提供するクリニックです。様々な原因で病院へ の通院が大変な患者さまをサポートしております。 他院で訪問診療や治療を受けられている患者さまでも対応いたしますので、まずはご相談下さい。

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